2013年10月16日

理解不能なシステム

クライマックスシリーズの阪神タイガースは、予想通りの二連敗で終了となった。試合内容も予想通りの完敗だったようだ。

FAができてからプロ野球に対する興味が薄れてきたということを先日書いたが、さらに興味を無くしたダメ押しの要因はこの『クライマックスシリーズ』というシロモノである。

FAは制度としては必要だと思う。それ以前は選手の人権などまったく無いに等しい状態で、まるで人身売買のようなことがまかり通っていた。一旦どこかのチームに入った途端、将来自分がここでプレーし続けられるか(もちろんそれなりの実力を維持した上でのことだが)、それともどこかにトレードで出されるのか、まったくわからない。

あるチームで主力として長年活躍してきた選手がいきなりトレードに出されて、涙の記者会見なんてことも何度かあったように思う。これではあんまりだと思う。

個人的にはドラフトは完全ウェーバー制で、FA資格取得を今よりも緩くするのがいいと思うが、そうなると一段と選手の流動が激しくなって、大リーグのようになるだろう。

私のような古い人間はさらに野球に対する興味を無くすに違いないが、致し方ないことのように思う。

それにしても『クライマックスシリーズ』という仕組みはまったく理解不能である。一体何のためにリーグ戦を144試合もやっているのだろう。

もしセ・リーグで広島が勝ち上がって、日本シリーズも制したとしたら、リーグ戦の勝率が5割にも満たないチームが今年の日本一のチームということになるのだ。とても現実社会の出来事とは思えない。

パ・リーグがクライマックスシリーズを始めた時は、また人気取りのために奇妙なことを始めたというくらいにしか思っていなかったが、確か始まってからの2年くらいはリーグ戦首位のチームが日本シリーズには出られなかったように記憶している。

あり得ないとシステムだと思ったが、どうもビジネス面ではかなりうまくいっているらしい。シーズン終盤までAクラス争いで客足もあまり衰えなくなったそうだ。

かつては日本シリーズはあまり興味の無いチーム同士でも時々はテレビを見たりしていた。

やはり真の日本一を決めるという雰囲気が漂っていて、ピリピリ感がリーグ戦とはひと味違う。西本監督や仰木監督、野村監督などの采配は、普段とは違う何かを感じさせるものがあった。

しかしセ・リーグまでクライマックスシリーズを導入してからは、日本シリーズは一度も見たことが無い。見る気にもならない。一体何を戦っているのかと思ってしまう。

それにしても一番気の毒なのは現場の選手や監督、コーチ達だろう。

今年であれば、楽天の星野監督や田中投手などは、絶対にジャイアンツと対戦して優勝したいはずだ。しかしここでもし、広島が勝ち上がってしまったらどう思うだろう。

選手や監督だって生身の人間だ。大きく落胆することは間違い無い。モチベーションも一気に下がるだろう。試合も負けるかも知れない。

勝てたとしても、本当に日本一を掴んだという気持ちになれるだろうか。現役時代からジャイアンツに勝つことだけを生き甲斐にしてきたような星野監督であれば、何が何でもジャイアンツと対戦したいはずだ。

クライマックスシリーズはビジネス的には成功しているのかも知れないが、その反面、失ったものは非常に大きいと思う。何よりも日本シリーズの価値が大きく下がってしまったし、本当に今年一番強かったチームはどこかということを決める場を無くしてしまったとも言えるだろう。

こんなことを続けている限りはますます選手はチームよりも個人を重視してFAに走り、実力者はメジャーへ流出ということになっていくだろう。

柔道などの一部の格闘技では敗者復活戦があるが、あれにはちゃんと理由があるし、敗者復活戦を勝ち上がっても最高3位である。今のクライマックスシリーズの仕組みは、敗者復活戦を勝ち上がった選手が優勝もできてしまうということで、こんな理不尽なシステムがもう何年も続けられているのはまったく信じられないとしか言いようが無い。

まぁ、すでに興味も無くなっているのでどうでもいいけど・・・。
posted by まつだ at 14:02| Comment(0) | 雑文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月12日

世界陸上女子マラソン

もう世間ではほとぼりが醒めてきていると思うが、世界陸上の女子マラソンの日本選手の感想を少し。

予想していた結果と較べると、福士選手と野口選手の結果が逆だった。木崎選手は順位は予想以上だったが、走りの内容はおおむね予想通り。そのあたりが木崎選手らしいところか。

野口選手は序盤のハイペースにぴったりついて行って、やはり本人のコメント通り、調子が良いのだろうと思った。全盛期の躍動感が戻ってきているように感じたが、それは10キロ手前までだった。

徐々に集団から後れだした時、彼女のスタイルからするとこのまま遅れていくだろうと思った。

それにしてもこの結果は残酷だ。彼女の頭の中にはもはやアテネの金メダルのことはまったく残っていないだろう。この先、競技を続けるかどうか微妙なところだが、アテネ以降のことを考えると、この失意を取り戻せる舞台はオリンピックでまたメダルを取るくらいしかなく、はたして3年後を目指して再出発できるかどうか、非常に厳しいと考えざるを得ない。

有森裕子も高橋尚子も現役終盤は不本意なレースがいくつかあったが、これほどではなかった。結果的に見れば世界陸上の代表に選ばれたことが不運だったのかも知れない。

あれだけの実績を残した選手なので、失意のままで現役を終わってほしくないとは思うが、それにしてもこのダメージはあまりにも大きいと思える。

野口選手とは対照的に、棚ぼた的にメダルを獲得したのが福士選手だ。おそらく戦略も何もなく、ただ無心に走っていたら3位になってしまったというのが実際のところではないだろうか。

この結果に対して日本の陸上界ではようやく女子マラソン復活のきっかけができたとよろこんでいるようだが、レース後のインタビューを聞く限りでは彼女はマラソンはもういいと思っているようだ。

あの性格なのでまた気が向いたら走るかも知れないが、年単位のスケジュールで取り組むマラソンという競技に対してはあまり魅力を感じていないように思える。

しかし競技場に帰ってきてからの笑顔は非常に良かった。

初マラソンの大阪国際女子マラソンで、トラックで何度もころんで、顔面をトラックに打ち付けながらも笑顔で立ち上がってゴールした姿には感動したが、今回の笑顔はさらに素晴らしいものだった。

彼女は日本ではトラックの女王として何年も君臨してきたが、世界の舞台で表彰台に立ったのはこれが初めてだ。そのうれしさがはちきれているようだった。

陸上選手というのは非常に生真面目なタイプが多いように思えるが、彼女のような天然で明るいタイプの選手はめずらしいので、できればまだまだ長く走りを見せてもらいたいと思う。

ただ、そうなると舞台はマラソンしかない。トラックではもう国内でも勝つのは難しいだろう。後は駅伝くらいか・・・。
posted by まつだ at 15:29| Comment(0) | 雑文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月03日

富士山

富士山が世界遺産に登録されることになって、その人気にさらに拍車がかかっているようだ。これからの2ヶ月間はほぼ連日、荒天の時以外は五合目より上の登山道は登山者の行列が絶えないだろう。

世界遺産に登録されることによるメリットがいかなるものか、私にはよくわからない。観光客が増えて、宿泊施設や土産物屋、観光施設などが売り上げが伸びることを期待しているのだろうが、いろいろと細かく制限されるようになるはずだ。何よりも『遺産』としての価値を保たなければならない。これまで許されていたことで、できなくなるようなことも出てくるはずだ。

『新しいアイディア』というようなものはあまり歓迎されず、『現状を維持する』ことが重要になってくる。

登山者の数も、何らかの方法で制限するような方向にならざるを得ないだろう。

頭に浮かんでくるのはそういうネガティブなイメージばかりだ。少なくとも私にとってはメリットは何も思い浮かばない。

私自身はこれまで3回、富士山に登っている。そのうちの2回は20年ほど前の富士登山競争で、河口湖そばの役場前から標高差3000mを駆け上がった。ただし本当の最高地点までは行っていない。

2回とも天候に恵まれて、頂上から見下ろした景色の素晴らしさと、人間の能力の大きさに感激したことをはっきりと覚えている。もちろん、苦しさも日本最高レベルだったが。

あとの1回は小学生だった息子を連れて、富士宮側から本当の頂上まで登った。もちろん日帰りで、山小屋には泊まっていない。

いずれも平日だったせいもあって、最近のニュースで見るような激しい渋滞状態ではなかった。しかし最近は、夏山シーズンは平日でも五合目から頂上まで、ずっと渋滞が続くらしい。わざわざ山まで行って、あんな渋滞の中を歩いて、何が楽しいのだろうかと思ってしまうが、それでも登山者数はどんどん増える一方のようだ。

富士登山競争も、今年は行われるようだが、来年以降はどうなるのだろうか。世界遺産の山で登山競争なんて、ちょっとふさわしくないように思えてしまう。

唯一の心残りは、富士山をスキーで降りるということで実現できなかったこと。山スキーヤーなら一度は滑ってみたい場所なのだが、関西からはアプローチが遠い。なかなか思い切れないうちに山スキーからも離れてしまった。

富士山へはもう二度と行くことは無いだろう・・・。そんな感じがしている。
posted by まつだ at 15:29| Comment(0) | 雑文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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