2018年06月18日

平湯尾根から乗鞍岳

乗鞍岳はこれまで無雪期の登山の対象に考えたことは無かった。上部まで車道が通っているし、天候さえ見極めればおそらく一番簡単に登れる 3000m 峰だろう。

西側や南側には渋い登山道があるけれど、登山口までのアプローチが大変だったり、距離が長かったりと、そこまでして行きたいと思えるほどの魅力は感じられない。

先日の乗鞍スカイライン歩きは突然の行き先変更で行ったもので、予め計画していたプランではなかった。装備が不十分で 2800m で敗退となってしまったのだけれど、スカイラインの桔梗が原のあたりから北側の尾根に登山道が続いているのを見て、帰ってからちょっと調べてみた。

私が持っていた古い登山地図では平湯から沢沿いの破線ルートが記載されていたのだけれど、今は尾根伝いの道があって、しっかり整備されているらしい。さっそく新しい登山地図を購入した。

このルートなら早朝発で一日で乗鞍岳を往復できそうだ。標高差 1700m くらいで、それなりの充実感も得られそう。先日はピークまで行けなかった心残りもあるので、そのモヤモヤを解消するためにも早めに実行したい。それに観光シーズンになると山頂エリアは観光客でごった返しそうだ。

昨日(6/17)の日曜日は好天予報で絶好の機会だった。前日の土曜日の昼頃に家を出て、一路平湯へ向かった。



スタートは平湯スキー場で、問題は車をどこに置くかということ。平湯のキャンプ場は駐車料金 1000 円。むかし山スキーで金山岩に行った時はスキー場の駐車場に置いたのだけれど、ここにはレストランがあって、無雪期にはこの店の駐車場という雰囲気になっている。ちょっと停めにくい。

安房トンネルの入り口のそばにちょっとした駐車スペースがあるのだけれど、ちょっと落ち着かない感じ。

スキー場の横の車道を上がって行くと、平湯の大滝公園の駐車場があった。ありがたいことに、公園は閉鎖されているけれど駐車場は使用可とのこと。

DSC_0092.jpg

ここならスキー場までもすぐだし、駐車スペースはたっぷりあるので迷惑にはならないだろう。早めにすき焼き鍋で一人宴会して、7時過ぎにはシュラフに入った。

2時起床。おにぎりとカップ麺、コーヒーといういつもの朝食を摂って、2時55分に駐車場を出発した。

今回、新しいスマホのカメラを初めて夜間に使ったのだけれど、どういう訳か霧がかかったようなぼけた写真しか撮れなかった。

スキー場の麓の柵に入り口があることは前日に確認しておいた。

DSC_0091.jpg

※下山時の写真

ゲレンデの斜面を上がって行く(左側の緩い斜面)。

ゲレンデの最上部に着いた時、横の方でがさごそという音が聞こえた。びっくりしてそちらを見てみたら、放牧されている羊の群れだった。向こうも夜中にライトが近づいてきたのでびっくりしたのだろう。しかし暗闇で動物の群れに出会うというのは心臓に良くない。

さらに少し上がって、約1時間で登山道の入り口に到着した。これまでに標高差で 500m ほど上がった。

DSC_0084.jpg

※下山時の写真

この時期は4時前になると東の空が白んでくる。前方に金山岩。山スキーへ行った時はこの尾根をスキーで登った。

DSC_0011.jpg

イワカガミがいたるところに。白い花は何かわからん。

DSC_0013.jpg

ご来光は運悪く樹林帯だった。

DSC_0014.jpg

5時半に乗鞍権現社に到着した。

DSC_0019.jpg

展望が開けて剣ヶ峰が見えてきた。右端は四ッ岳。

DSC_0022.jpg

このあたりからルート上に残雪が出てきてルートがわかりにくい。しかもここは下りで、雪面もまだ堅い。とは言ってもここでチェーンスパイクを装着するのはちょっと面倒なので、何とかポールを支えにして下る。

DSC_0023.jpg

このあとまたルートが稜線上に出るあたりから風が強くなって、体感温度が一気に下がってきた。この先がどうなるかわからないので、風が当たらない場所で中綿ジャケットとライトジャケットを羽織った。今日持ってきた防寒具はこれがすべて。あとはペラペラのオーバーパンツのみ。

いよいよ展望の素晴らしい稜線歩きになった。振り返ると北アルプス。笠ガ岳から槍穂高連峰。風は治まっている。

DSC_0027.jpg

スカイラインに近づいたあたりにはキバナシャクナゲ(ハクサンシャクナゲ?)が随所に。

DSC_0065.jpg

ようやくスカイラインのすぐそばまでやってきた。しかし最後にちょっとした雪面を越えなければならない。

DSC_0028.jpg

斜面の左側がこの下どうなっているのかわからないので、念のためにチェーンスパイクを装着した。しかしチェーンスパイクは硬い雪面には良く効くけれど、軟雪にはあまり効果が無い。トレランシューズはキックステップができないので、慎重に上がった。

7時11分、出発して4時間15分でスカイラインに出た。緩い登りはスロージョグで、汗ばみながら畳平のバスターミナルに到着した。左の赤い三角屋根が先日テントを張った建物。すでにバスは何台か到着していて、登山者がたくさん登りだしている。

DSC_0031.jpg

ここのベンチでおはぎ休憩にして、ジャケットを2枚とも脱いだ。快晴無風の絶好のコンディション。

前回来たときにここから剣ヶ峰方面に斜めの道が上がっているのを見ていたのでそこを行こうと思ったのだけれど、実は道ではなくて、立ち入り禁止の看板が立っていた。前回ショートカットして這い上がった場所も今日は立ち入り禁止。やむなくV字に大回りすることになってしまった。

前回急な雪面をトラバースした場所は実はしっかりした道があって、今日はすっかり整備されている。ちょうど断念して引き返したあたりの斜面はなかなかの急傾斜で、ムリをしなくて良かったと思った。

DSC_0036.jpg

何カ所か残雪の斜面があったけれど、チェーンスパイクは着けずに進んだ。あと少し。

DSC_0042.jpg

8時48分、出発して6時間弱で剣ヶ峰(3025.7m)に到着した。山頂は 360 度の絶景。標識のバックは白山。

DSC_0049.jpg

北アルプス。

DSC_0044.jpg

左は八ガ岳。真ん中奥は南アルプス。その手前は中央アルプス。

DSC_0046.jpg

御岳。

DSC_0047.jpg

展望を楽しんだら早々に下山。雪面の下りはチェーンスパイクを装着した。しかし登りの登山者が多くて、すれ違いに時間がかかった。

DSC_0054.jpg

時間的には余裕があるので、富士見岳(右)と大黒岳(左、だいこくだけ)にも立ち寄って行く。

DSC_0055.jpg

富士見岳(2817m)と言うくらいなので富士山が見えるかと期待したけれど、残念ながらそれは叶わず。

DSC_0057.jpg

富士見岳と大黒岳の間のコルは前回携帯の電波を求めて来たところ。ここのベンチで腰を下ろしておにぎり休憩にした。

DSC_0058.jpg

大黒岳の山頂エリアにはミヤマキンバイとハクサンイチゲがいっぱい。

DSC_0060.jpg

山頂(2772m)には御来光遙拝所がある。

DSC_0061.jpg

イワウメ。

DSC_0067.jpg

その後はしばしスカイラインを歩いたり走ったり。

DSC_0068.jpg

この稜線を下る。手前の雪面の上部を越えて行く。10時35分にスカイラインを離れた。

DSC_0069.jpg

途中、花の写真をいくつか撮ったけれど、ほとんど名前はわからず。

午後1時ちょうどに登山口に下り立った。気分的にはもう下りてきた感じだけれど、これからのゲレンデ歩きは結構長い。何せ標高差でまだ 500m 下らなければならない。最後の消化試合に備えておはぎ休憩。

朝、羊の群れに出会ったゲレンデトップ。

DSC_0086.jpg

スキー場のコースはスキーで滑るとあっと言う間だけれど、チンタラ歩くと結構長い。ようやくゴールが見えてきた。

DSC_0089.jpg

駐車場に戻ったのは午後1時45分だった。行動時間10時間50分。距離は約 29km でした。

このあとは当然、ひらゆの森へ。わりと空いていて、これまであまり入ったことの無かった露天の奥の方のフロも堪能しました。

好天に恵まれて、温泉も空いていて、おまけに帰りの道も渋滞も無くスイスイで、会心の一日だった。
posted by まつだ at 14:42| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月15日

京都一周トレイル・奥比叡

水曜日(6/13)は京都一周トレイル講座の随行で奥比叡を歩いてきた。

ほぼ1年前と同じルートを同じように歩いた。



昨年同様、前回下った道を登り返す。

出町柳から乗った叡電はたまたまこれだった。

DSC_0001.jpg

八瀬駅を8時20分頃スタートした。

DSC_0002.jpg

唯一の展望場所からは京都市内が見渡せたけれど、愛宕山の山頂は雲がかかっている。

DSC_0006.jpg

約1時間でスキー場跡に出た。

DSC_0007.jpg

予定通り9時半にケーブル駅に到着した。

DSC_0008.jpg

ケーブル駅そばの展望場所からの眺望は素晴らしかった。六甲まで見えている。

DSC_0009.jpg

歩き出して、つつじヶ丘からは琵琶湖が望めた。

DSC_0010.jpg

浄土院にお参り。

DSC_0012.jpg

そして釈迦堂。

DSC_0014.jpg

みろく石仏に寄り道。

DSC_0015.jpg

ついでに相輪塔。

DSC_0016.jpg

こんな倒木が。2月に来た時は無かったような・・・。

DSC_0018.jpg

ササユリ。シカによる食害で激減しているらしい。

DSC_0020.jpg

昼食は峰道レストランの展望台で。

DSC_0022.jpg

ここからの展望は素晴らしかった。琵琶湖、三上山、そして鈴鹿山系。 

DSC_0021.jpg

昼食後はまず玉体杉。

DSC_0023.jpg

ここからの京都市内の眺めも素晴らしくて、今度は愛宕山も山頂まで見えていた。

DSC_0024.jpg

今回は一周トレイルコースは横高山の手前で終了して横川に向かう。

DSC_0026.jpg

2時前に横川のバスターミナルに到着して解散となった。

DSC_0028.jpg

私は前回同様、横高山の登り口まで戻って大原側へ下山する。

最後の方で沢を渡るあたりは随分荒れていた。ちょっとびっくりしたけれど、先月トレイルレースが行われたコースなのでそれなりに整備はされていた。

DSC_0030.jpg

横川を出て50分ほどで登山口のバス停に到着した。

DSC_0032.jpg

運悪くちょっと前にバスが行ったばかりのようで、30分近く待たされることになってしまった。交通量の多い道なので車道を歩く気にはならなかった。
posted by まつだ at 20:44| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月21日

天ヶ岳

昨日(5/20)は登山講座で京都北山の天ヶ岳へ行ってきた。

天ヶ岳は私にとっては忘れることのできない山である。

中学二年生になった時、ワンダーフォーゲル部に入部した。その当時、ワンダーフォーゲル部には私の学年は一人しか部員がおらず、顧問だった理科の先生が授業でもしばしば「ワンダーフォーゲル部へ」と勧誘されていた。

スポーツ音痴だった私は野球やサッカー、テニスなどにはまったく興味が無かったけれど、山歩きならできるかもと思ったのかも知れない。初めてのトレーニングで腹筋運動をやって、翌日大変な筋肉痛に襲われたことを今でもはっきり覚えている。

そして初めてテント山行に行くことになった。上級生をリーダーにして、いつの間にか増えた同学年の二人と共に、四人で北山に向かった。

テント、まだシュラフを持っていなかったので毛布、そしてガソリンコンロ(往年の名器のホエーブス)を担いで、雲ヶ畑から直谷(すぐだに)をつめて、その後、芹生(せりょう)を越えて雲取山。そして百井から天ヶ岳を経由して大原に下った二泊三日の山旅だった。

体力の無かった私はバテバテで、腰を下ろすと睡魔に襲われてウトウトしてしまうという有様だったけれど、私の登山キャリアの第一歩だった。

今なら軽装で一日で行ってしまえるくらいのコースだけれど、その当時の中学生としてはなかなかの冒険だった。



その後、天ヶ岳には何度か登っているけれど、今日の予定のしゃくなげ尾根は初めてだ。

バスで小出石まで行って、しばらく車道を歩く。

DSC_0039.jpg

いよいよしゃくなげ尾根へ。

DSC_0041.jpg

なかなかの急登が続く。

稜線に上がると気持ちのいい道が続く。1ヶ月前ならシャクナゲ満開という感じ。

DSC_0042.jpg

どういうわけかたった一輪だけ、まだ開ききる前?

DSC_0043.jpg

鉄塔のある展望台からは鈴鹿山脈が望める。

DSC_0044.jpg

ルートからちょっとはずれた小高い場所で昼食。

DSC_0045.jpg

もうすぐで天ヶ岳という所で突然林道が。

DSC_0047.jpg

前回天ヶ岳に来たのはもう 10 年くらい前だろうか。所属している山岳会で亡くなられた二名の方(いずれも遭難ではなく病気)の追悼登山で訪れたのだけれど、その時はこんな道は無かった。

山頂(788m)はこの林道のすぐそばだった。

DSC_0049.jpg

DSC_0048.jpg

下山は大原へ。途中、木々の向こうに鈴鹿北部が望めたけれど、写真ではわからない。

DSC_0051.jpg

モチツツジ。

DSC_0053.jpg

林道まで下りてきた。

DSC_0055.jpg

そして寂光院のそば。

DSC_0056.jpg

一応ここで解散して、大原のバス停からバスで帰ってきた。

それにしても天ヶ岳そばの林道にはがっかりした。百井峠の車道からはわずかな距離なので、こういう道が出来ていても不思議ではないのだけれど、まだこのあたりは林業が活きているということなのだろうか。

廃れていく峠道もあれば新たな林道が出来る所もある。北山のような山の道は登山者の都合ではなくて生活者の都合で出来たり廃れたりするのだろう。
posted by まつだ at 15:32| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする