2017年05月06日

熊野古道小辺路1日目

5月3日は5時過ぎの始発に乗るため、携帯のアラームで3時半に起きた。ところがここで思わぬハプニング。

アラームを止めた瞬間、携帯の画面が消えてしまったのだ!! その後、何度か電源のオンオフを繰り返してみたけれど復旧せず。

画面表示が壊れているだけで通話はできそうだけれど、メールの送受信はできない。

中途半端な状態だとかえって面倒で、幸いデータ通信専用のスマホは別に持っているので、連絡はスマホのメールでやるというメモを残して、携帯は電源を切って置いて出た。

行きの電車はたっぷり時間があったので、地図とガイドブックのコピーを見ながら今日の行程を考えた。

その結果、今日は最低でも三浦口まで。できればここから三浦峠へ向けて登って、三十丁の水のあたりまで行ければ翌日が少し楽になると思った。おおむね 35km くらいだろう。



電車、ケーブル、バスを順調に乗り継いで、8時過ぎには金剛峯寺に到着した。

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山門のそばのベンチで準備を整えて、8時 23 分に出発した。

電車の中でさんざんガイドブックを読んでいたのに、金剛三昧院のところでいきなりロスト!!。

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右へ曲がらなければならないところを直進してしまった。標識が立っていたのに・・・・。

小辺路を歩く人はやはりそれなりに多そうで、先行した人達を抜いて行く。

まずはろくろ峠。

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そして薄峠。

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ここまで緩い登りの林道のような道。ここから下りになって、御殿川(おどがわ)の橋を渡る。

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この先にトイレがあるようなので、そこでちょっと休憩していこうと思っていたら、ちょうど数人のパーティが休憩していて、おまけにタバコを吸っている。止まらずにスルーする。

今回の行程ではスタート直後の序盤を除いてはハイカーと出会うことはあまり多くなかったのだけれど、なぜか休憩ポイントのような場所に来ると誰かいるということが多くて、写真を撮りたい場所には誰かがいるというケースにしばしば出くわした。

緩い登りのトレイル。天気は曇りで、歩くにはちょうどいい天候だ。

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このあと高野龍神スカイラインに合流して、しばらく車道を行く。バイクがぶっ飛ばして行くので恐ろしい。

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水ヶ峰の分岐には 10 時半ちょっと過ぎに到着した。

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トレイルを少し進むと舗装された林道に出る。このあたりはわりと展望が開けている。西の奥の方は大峰だろうか。

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ところどころカーブをショートカットする旧道が残っている。

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大股には 12 時5分に到着した。おおむね予定通りのペースだが、重荷のせいか右肩の裏あたりが凝ってきた。

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ここから今日のメインイベントの伯母子岳(おばこだけ)への登りになるので、腰を下ろしてエネルギー補給にした。

急登を上がる。一気に高度がかせげるので急登は嫌いではない。

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急登が一段落して萱小屋跡。少し一息つこうかと思ったらまた人がいた。

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変わり映えのしない単調な道を進んで、ようやく伯母子岳と伯母子峠への分岐に来た。ここまで来て山頂に行かない手はない。

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伯母子岳山頂(1344m)にはちょうど午後2時に到着した。今回のコースの最高標高点で、数少ない展望の開けた場所。

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しかし写真を撮ったら早々に下山に移る。

10 分ほどで伯母子峠。ここには避難小屋があって、誰か中にいるようだった。

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ここからの下りもうんざりするような単調な道が続く。左側が谷になった斜面をトラバースして下って行くのだが、所々崩れている箇所があって、谷側はあまり木が生えていないので、もし落ちたらタダでは済まない。

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このあたりから腰に疲労感を感じるようになってきた。慣れない重荷のせいだと思うけれど、ヘルニア前科者としては腰痛の再発がおそろしい。

昭和の初期まで旅籠があったという上西家跡。

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腰を休ませるためにここで腰を下ろして取っておきのいそべ餅を味わうことにした。

コッフェルの蓋に小さな乾燥餅を4つ並べて、水に1分ほど浸す。そして水を切って粉末醤油をふりかけて、味付けのりで食べる。

思った以上においしかった。食べたあとは粉末の麦茶。これでフラスクの水が無くなってしまった。残る水分はスポーツドリンクの 200ml くらい。

次第に下りが急になって、午後4時 40 分にようやく車道に出た。急な下りで腰が痛い。

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10 分少々車道を歩いて三浦口のバス停を過ぎて、神納川(かんのがわ)を渡る橋の所まで来た。ありがたいことにここには湧き水が引かれていて、そばにベンチが置いてあった。

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ここのベンチに腰掛けて、ひととき思案した。

時間的にはおおむね予定通りのペースで来ている。あと1時間歩けば三十丁の水場まで行けるだろう。

しかし腰の調子は良くない。あと1時間の登りに耐えられるかどうか・・・。

ここから河原に下りたらテントが張れるだろうし、水の心配も無い。ここで早めにゆっくりして身体を休めた方がいいのではないか・・・。

しかし今日の行程をここで終えてしまうと翌日は標高差の大きい登りを二カ所残すことになる。熊野本宮大社から紀伊田辺に出る最終バスは午後4時 45 分だし、翌日の体調がどうなるかも翌日になってみないとわからない。

そんなことを考えていたらトレランスタイルの4人パーティが橋を渡らずに河原の方に下りて行った。どこへ行くのだろう。

悩んだ末に、何とかあと1時間登ることにした。しばらく休んだせいか、腰は少しマシになっていた。

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時々立ち止まって腰を伸ばしたりしながらゆっくり登っていたら、後ろから声が聞こえてきた。どうもさっき河原に下りて行ったパーティのようだが、3人しかいない。

わずらわしいので避けて先へ行ってもらう。ヘッドランプを着けている人がいたので暗くなっても進むつもりなのだろうが、それにしては荷物が大きい。どういう予定なのだろうか。

まさかこんな時間に登ってくるパーティと出くわすとは思っていなかったのだが、またしても三十丁の水場でこのパーティとかち合わせることになってしまった。

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彼らが水を補給するのを待って、私はこの先のテント泊用に 500ml のプラスティックパック2つとフラスク2つに水を入れる。

そうしていたら後ろからまた一人やってきた。一人だけ少し遅れていたようだ。

彼らが行ってくれるのを待ってから歩き出した。あたりは薄暗くなってきているので、とにかく早くテントが張れるような場所を見つけなければならない。

これまではずっとつづら折れのような道で、テントが張れるようなスペースはどこにも見あたらなかったのだが、運良くこの水場のすぐ上のカーブの所に「ここにテントを張って下さい!!」と言わんばかりのスペースが見つかった。

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迷うことなくここに張ることにした。ここなら水場までもさほど遠くない。

時間は午後6時半。テントを張っているうちに日が暮れて、ちょうどいい時間になった。

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アルファ米用のお湯を沸かしながらレトルトの鯖の味噌煮を温める。そしてアルファ米が蒸れるのを待ちながら鯖の味噌煮でビールを飲む。まさに至福の時である。

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今日の行程は約 10 時間、36km だった。
posted by まつだ at 16:39| Comment(0) | ファストパッキング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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