2016年12月12日

八経ヶ岳、弥山

昨日はおそらく今年最後になるであろう、個人山行に行ける日だった。

久しぶりに雪山に入ってみたいと思った。このところヤブこぎや丘陵歩きなどが続いているので、もう少し山らしい山に行きたいという気持ちもあった。

大山や氷ノ山を調べてはみたけれど、日本海側は天気が悪そうだ。北がダメなら南へ行くしかない。

個人的には奈良の南部の山はほとんど行ったことが無い。

昔は大峰や大台などは高速道路が通じていなくて、距離のわりには時間がすごくかかった(という印象があったが、それが現実だったと思う)。それくらいなら白山や岐阜の山へ行った方がいいだろうという考えで、奈良の南部へ向かったことはまったく無かった。それに大峰は多雨で、沢登りがメインという感じなので、私の趣味には合わなかった。

しかしここ何年かは随行の仕事で奈良方面へ行く機会が何度もあって、高速をうまく使えば昔よりははるかに短い時間で奈良の山に近づけることがわかってきた。

と言うことで、個人的に未踏の近畿最高峰の八経ヶ岳を調べてみた。

行者還トンネルそばからのルートが一般的のようだが、これではあまりに短すぎる。そこで天川村の川合からのルートを調べたところ、そこそこの距離があって、弥山を含めた周回ルートが取れるので、もうこれしかないだろうと思った。

当初、土曜日の午後に出かけて麓で車中泊にして早朝発を考えたが、朝早く家を出て日帰りもできそうだった。それにそこまでするほどのロングルートでもなさそうに感じた。

とは言っても天川村まで2時間以上はかかりそうなので、3時起床で3時半出発。朝食は途中のコンビニというプランにした。



予定通り3時半過ぎに家を出発。葛城のコンビニで総菜パンとコーヒーの朝食を摂って、2回ほどルートミスをしながらも6時過ぎに天川村役場に到着した。

駐車場に着いた時、そろそろ出発しようとしているかのようなパーティのヘッドランプがいくつか見えた。

どういう装備にするかは随分迷った。何と言っても 2,000m 近い山で、しかも 12 月。山上の冷え方がイメージできない。

ここはやはり安全第一でゴールデンウィークの北アルプスくらいの装備を考えたけれど、ほんの3日ほど前に同一ルートを行かれた記録がヤマレコに上がっていて、その写真を見ると、これならトレランシューズでも行けると思った。

結局、上は長袖クロロファイバー下着に薄手のフリース。下は以前に山スキーで愛用していたフリースのパンツ。シューズは HOKA にした。ただし手袋は厚めのものにして、耳までかぶる帽子を忍ばせた。そして念のためにチェーンスパイクとポールも持った。

6時 25 分、まだ暗い中、ハンドライトを持って駐車場を出発した。

登山口への分岐はすぐにわかった。

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細い車道を少し歩くとまた道標が現れた(帰路の写真)。弥山まで7時間と書かれている。

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登山道に入るといきなり階段の急登が待ち受けていた(帰路の写真)。

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しかし急登は望むところだ。短時間で標高が稼げるし、身体も暖まる。

薄ら明るくはなってきたけれど、樹林帯はまだまだライトがいる。

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出発して1時間で林道に出た。

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しばらく林道でも行けるようだが、若干距離が長そうなので、登山道に入った。

8時に栃尾辻の避難小屋に到着。中は真っ暗でとても入る気がしない。

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ここでジェルを補給して、ジャケットの上を羽織って帽子をかぶった。

ここからひと登りしたら、待望の光景が現れた。

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これが見たくて遠路はるばるやってきたのだ。しかし標高が 1,500m を越えるとさすがに空気が冷たい。

ここからしばらくは傾斜が緩くてなかなか標高が上がらず、いささかうんざりさせられた。

栃尾辻から1時間少々かかってようやく八経ヶ岳と弥山への分岐の高崎横手に着いた。標高で 1,750m くらい。

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雪も次第に増えてはきたけれど、潜るほどではない。トレランシューズで問題無い。

突然、倒木がたくさん出てきた。台風のしわざだろうか?

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若い男性二人が休憩しているのに出会った。「足、寒くないですか?」と聞かれたが「大丈夫ですよ」と応えた。まったく問題無い。ひょっとしたら駐車場で見かけたヘッドランプの主だろうか。

残念ながら日射しは無い。しかしそれがいかにも冬山らしい雰囲気を醸し出している。

明星の森。

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10 時前に稜線に出た。

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明星ヶ岳へは少しだけ八経ヶ岳と反対方向へ登ることになる。せっかくここまで来ているのだから、と思ったのだが、いかんせん眺望はまったく無い。もし頂上が見えていたら行ったと思うのだが、今ひとつ意欲が湧いてこなくて、早々に八経ヶ岳を目指すことにした。

曇りには曇りなりの良さがある。風があるとつらいけれど、幸いほとんど無風状態。

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明星ヶ岳への分岐からほんの 10 分ほどであっけなく八経ヶ岳のピーク(1,914.9m)に到着した。出発してから3時間 45 分くらいだった。

運良く、若い人がおられたので、シャッターを押してもらった。

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写真を撮ったら早々に弥山に向かう。

エビのしっぽが発達している。

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これは立ち枯れ?

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何人かの登山者とすれ違って、15 分ほどで弥山の小屋に到着した。

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弥山の山頂(1895m)へは寄っておく。

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狼平への途中で、今日始めて腰を下ろしておにぎり休憩にした。おにぎりは冷たくて堅かったが、あたたかいお茶がおいしい。昔、山スキーによく行っていた頃は、冬山ではおにぎりは食べにくいので避けていたのだが、そんなこともすっかり忘れてしまっていた。

狼平へは延々と階段が続く。ダイトレの木道と違って、これなら歩きやすい。

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狼平の避難小屋はなかなか立派。すぐそばに沢も流れているし、これなら快適だろう。

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若干の登りで、高崎横手に戻ってきた。あとは往路を下るのみ。

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栃尾辻まではきれいな霧氷がたくさんあった。

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役場の駐車場には午後1時 45 分に戻ってきた。

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帰路は葛城の吉野屋で牛丼を食べて、第2京阪の交野南 IC までは2時間くらいで帰ってこられたけれど、そこからの下道は日曜日夕方の渋滞に巻き込まれて、スーパーに寄って帰ったのは5時過ぎだった。

それでも、この時期に 2,000m 近い山で冬山気分が味わえて、日帰りができるというのがわかったのは収穫だった。さすがにこれくらいの山になると京阪神の冬山とは随分雰囲気が違う。

ただ、冬山から離れる最大の要因になった末端の冷え症。昨日も厚めの手袋(とは言っても冬山にしては薄手だが)でも冷えて、一度素手になって冷えるとそのあとなかなか暖かさが戻らないという症状は以前のままだった。

山スキーの時は必ず下に薄いアンダー手袋をして、よほどの晴れでなければ素手にはならないという習慣も忘れてしまっていた。と言うか、そこまで冷えることを想定していなかった。

この冬はこういう山行きを何度かやってみようかという気になっている。
ラベル:登山
posted by まつだ at 10:01| Comment(2) | 登山 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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